龍源寺沿革記念碑
慈雲山松田院龍源寺と号し曹洞宗に属す 当山は往古当村大字元屋敷の地に有り華応存永大和尚創立 以来五代智眼慶察大和尚の代に山崩れの為堂塔墓地ことごとく埋没す 依って門奈六左衛門両親菩提供養のため壱反弐拾歩の土地を寄進 正保三年仁叟寺9世日洲寿朔大和尚を招し開山とし現地に本堂を創立す 明治二十六年一月二十三世祥雲天瑞大和尚代に火災に遭い塔堂灰燼と帰せども 翌年檀信徒の寄進を仰ぎ本堂を再建 武蔵国賀美郡の陽雲寺末で陽福院廃寺と成りし故安置したる釈迦牟尼仏及び脇仏の三体の仏像を拝迎するの因縁をいただき改めて之を本尊となす 昭和二十八年二十八世大澄隆司代に庫裡を新築す 昭和五十年より五十一年にわたりて檀信徒の信心を結集して本堂庫裡の改修工事を行い今日に至る ここに当山の縁由を記し歴代住職の遺徳を偲び又檀信徒のたゆまぬ護寺の歴史を永く後世に伝えんとするものなり
昭和五十一年十月二十八日龍源二十九世 大顯啓司撰文 |